舌打ち一回100万円


先日、下の息子を電動自転車に乗せ、道路の車道左側を走っていた。

つまり車と同じ方向へ進んでいたのだが、そこに反対方面から自転車が来る。

中年男性だったが、本来は彼にとっての左側(こちらから見たら右車線)を走るべきであり、私や車から見れば逆行して突っ込んでくる形。

そこまで広い道でもないので、ギリギリですれ違ったのだが、その瞬間「チッ」と大きく舌打ちをされた。

誰にでも似たような経験があるだろう。

なお、この「逆行」という行為自体には、そこまで嫌悪感はないと言うか、正直、私もやってしまうこともある。

例えば自分が進むべき方向とは反対側に目的のお店があるような場合、交通ルールで言えば、一旦その店を通り過ぎて、反対側に渡れる信号までいき、そこからUターンして行くべきだろう。

だが急いでいる時、車、自転車、通行人などが少ない時などは、手前で反対側に渡って短い距離を逆行してしまう。

自分もやっているのだから、他人様がやっていたとしても「きっと何か事情があるのだろう。」と、その行為自体に腹が立つことはない。

だが、せめて「ちょっとすいません・・・」というようなコソコソした態度を取るべきで、堂々と舌打ちされる覚えはない。

もちろん、そんな人だから、愛する人も、愛される人も、友達もなく、自分で何の意思決定も出来ないような仕事をしているのだろう。

当然、金もない。

だからこそ些細なことでイライラが止まらず、まるですかしっ屁のような「舌打ち」でしか自分の鬱憤を晴らすことが出来ない。

と、こんなにも酷いことを「言わせてしまう」ほどのイライラを人に植え付けて去っていくのだから、舌打ちの力は大したものだ。

舌打ち1回100万円

自分に課しているルールだ。

舌打ちを1回したら年収が100万円下がる。

そういう宗旨を信じている。

もちろん本当に100万円下がるわけではないが、舌打ちをしているような人間に良い仕事も良い人間も集まらない。

反面、こんなことを自分で決めないといけないくらい、舌打ちというのは簡単に出てしまうのだ。

そして、そのイライラは伝播し、周囲の人を不快にしていく。

まるで自分発信の小さな地震のようで、波動はどんどん大きくなる。

誰かの舌打ちが、バタフライエフェクトのように最終的に誰かの家庭のDVや幼児虐待を生んでしまうかもしれないではないか?

大袈裟だが、そんなことを考え自分を戒めている。

本日のコラムでした。

 

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2月 4th, 2024 by