商談中の夫婦喧嘩。プロレス風に実況中継


家庭のことは奥様が決める。

保険も然り。奥様の納得のないところに契約はない。

これは生命保険業界に入ると、誰もが教わる鉄則です。

そして実際の現場に出れば、そのことを強烈に実感します。

95%以上の家庭は奥様が主導権を取っているからです。

保険の商談というのは、万が一の時の保障や、お子さんの教育資金、老後の生活資金など、話のほとんどがお金に関すること。

ご主人、奥様、そして保険屋の私。その3人がお客様のご家庭の家計やライフプランニングについて話し合うのですが、この時、ご主人と奥様の意見が対立することが少なくありません。

「お金の話し合い」という場面で普段ご主人に対し溜まっているマグマのような奥様の鬱憤が噴火し、どうにもこうにも収拾がつかなくなることがあるのです。

私という第三者がいることを幸いに、日頃思っていることを全て言う。そんな場面に立ち会ってしまうと、さあ大変。




ご主人 VS 奥様

ゴングの鐘がなる。レフリー役は私。

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だいたい序盤は奥様からの「あなたの無駄遣い」という逆水平チョップ(注1)の連発。

注1:逆水平チョップとは?

敵の喉元に思いっきりチョップする技。地味に効く。

無駄な(と奥様が言う)会社の飲み会、下らない(と奥様が言う)趣味やコレクションなど、様々な切り口から責め立てます。

「ううっ。。。」

と弱るご主人。

しかし、その手を弱めることはしません。

次に矛先は勤務先の会社に向かいます。

「朝も早いし、夜も遅いのに給料が安い」

「いつになったら給料が上がるのか」

「休日も出勤しているが、本当に仕事なのか?」

これは効く!!投げっぱなしジャーマンスープレックス!!(注2)

注2:投げっぱなしジャーマンスープレックスとは?

プロレスの神様 カール・ゴッチが考案した投げ技。敵の背後から腰を掴み、そのまま後方に反り返りながら投げ、地面にホールド。ホールドせずに、敵をブン投げるのが投げっぱなしジャーマンスープレックス。受け身が取れないため、大変危険な技とされる。

ご主人フラフラ。ノックダウン寸前!!

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本来は中立なはずのレフリーだが、同じ男として見ていられない。。。。。

さあ、立て!!立つんだ!!ご主人!!

心の中で叫ぶ。

「でもさ、そこまで言うならお前も働けよ」

おお!!起死回生のドロップキック!!(注3)

注3:立っている敵に、その場でジャンプしてキックする技。意外と効かない。

しかも、あっさりよけられた。。。

「働いてるじゃん。家事、育児で。えっ?仕事だと思ってないの?アンタ?」

それどころか、立てないご主人にスタンピング(注4)の嵐!!

注4:スタンピングとは?

寝てる相手を思いっきり踏みつけるだけのシンプルな技。しかし一番効くらしい。

ワン、ツゥー、スリー!!カン、カン、カン

試合終了のゴングが鳴る。。。。

絶対王者は強かった。。。。

ご主人のお小遣いが減額され、子供の学資保険になった。。。。

投げっぱなしジャーマン、問答無用のスタンピング。

公平なはずのレフリーは危険な行為に一切注意しなかった。

何故なら「奥様の納得のないところに契約はない」から。

そう、初めからレフリーもグルだった。

ご主人、許して下さい。心の中でそう唱え、保険屋は次の試合に向かう。

皆様、勝てない喧嘩はやめましょう。



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7月 27th, 2016 by