外資系生保を北斗の拳に例えると




加藤です。

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よく聞かれるので、本日は私の前職の外資系保険会社の世界を北斗の拳のキャラクターになぞらえてお話します。

お客様から聞かれること

「外資系の生保って。。。。」

「やっぱり厳しいんでしょ?」
「1年で半分いなくなっちゃっうって本当?」
「年収は?1億円くらいもらって人もいるって本当?」
「どんな世界なの?やっぱり成績表があって花とかつけるの?」

全て本当です。
厳しい世界ですし、1年で半分はちょっと大げさですけど、3年では半分くらい辞めます。
年収は1億どころか2億円くらいもらってる人もいます。
花なんて余裕でつけます。成績表が壁の天井まで届いて、そこで折れ曲がって天井を這って、そこまで花がついてます。天井に花が咲いているのです。冷静に考えるとちょっと異様な光景です。

そんな外資系生保。まず入社すると雑魚キャラからスタートします。ラオウ軍団の下っ端を想像すると良いでしょう。



皆、基本的に派手です。

流石にモヒカンの奴はいませんが、80%はストライプのスーツを着ています。この世界に集まってくる人たちは自分に異様に自信がありますのでちょっと会話をしただけであまりの自己主張に「濃いなぁ。。。」と感じます。

「個性的に生きよう!!」という前向きなメッセージがひしひしと伝わってきます。

そして1,2年でこの個性派軍団のメンバーたちはヒデブ!!」「アベシ!!」バタバタと死んでいきます。(退職)
始めのうちは「そうか。。。辞めるのか。。。新しい世界でも頑張れよ!!」と送別会などにも参加しますが、そのうちあまりに辞める人が多いので、面倒になります。

そもそも入社してきても「どうせいつ辞めるか分からない」と思い、積極的には交流しなくなります。

ここまで来るとそれなりの強さと悲しみを知ったキャラクターとして認知されます。
入社3~5年くらいでしょうか?まずは初めのふるいから生き残った猛者です。

北斗の拳で言えば、南斗六聖拳(南斗108派の頂点)や南斗五車星(南斗の将であるユリアを守る5人)レベルです。シン、レイ、ユダ、シュウ、サウザー、ジュウザなどです。

このレベルは3つに大別できます。



人々のために生きるシュウや、山のフドウのような「良い奴系」

レイや雲のジュウザのように世の中の流れに斜に構えてる「我関せず系」

そして、意味不明なピラミッドを作るサウザーや、自分の軍団を率いてムチャクチャするシンなどの「オラオラ系」ユダなんかもこのカテゴリーですかね?

この3つです。

しかし、「我関せず系」は飄々としているけど、最後は自分の大切な女性のために命を投げ出したり、「オラオラ系」も過去のあまりに悲しい出来事のためにグレちゃっただけだったり、色々な事実が判明してくると「こいつも悪い奴じゃないのね」ということに気づきます。

彼ら拳士たちがそれぞれの生き方を貫くように、外資系生保で3~5年過酷な現場で戦っていれば、自分なりの「生命保険とは?」「営業とは?」「お客様とは?」ということが固まってきます。良い悪いは別にして自分のスタイルが定まってくるのです。

全てのお客様から愛されて社内でも人望が厚い「良い奴系」、普段から社内で見かけず何をやってるのか分からないけど数字はあげてくる「我関せず系」、そして高い成績を出し自己主張が強く声もデカイ「オラオラ系」

共通しているのは「拳法(営業)がめっぽう強い」、そして「話をしてみると意外と良い奴」というところです。
まあ、そうでないと保険なんか売れませんから。

そして、このレベルを超えるといよいよ北斗三兄弟レベルです。



と、その前に北斗の拳と言えばあいつを忘れているだろう?という奴がいます。
そうです。

ジャギです。個人的には一番好きなキャラクターです。

いくら色々な人材があつまる外資系生保と言え、こんな奴はいないだろう。と信じたいですが、残念ながらいます。

一瞬、ケンシロウ?と思わせておいて、中身は全然違うという奴です。
中途半端に拳法(営業)が強いところも厄介です。

しかしこういう奴は入社数年で化けの皮が剥がれ、だいたい爆死(懲戒解雇)します。
生保に限らず、どこの世界でも悪い奴はいますが、お客様に迷惑をかけるのでジャギには要注意です。人様のお金を預かる仕事に就いちゃいけない奴です。

ちなみに私くらい業界歴が長いと、なんとなく匂いで「こいつはケンシロウじゃない。それっぽいが。。。。こいつはジャギだ!!」と分かります。

でもジャギは逆恨みが半端じゃないので、あまり深入りはしません。
しばらく経つと社内の掲示板に「懲戒解雇 ジャギ」と貼ってあり「あいつやっぱりジャギだったか。。。合掌」となるわけです。

さて、ジャギが爆死したところで、北斗の三兄弟に話を戻しましょう。

しかし、ここでも基本的には「良い奴」「我関せず」「オラオラ」の系譜は続きます。
はい、勘の良い方は分かってますね?
良い奴 トキ、我関せず ケンシロウ、オラオラ ラオウです。



どのタイプだとしてもこのレベルに達するともう恐怖です。歩いてるだけでオーラがあります。社内では神のように崇められます。
ちなみにどこの外資系でも「エグゼクティブ○○(ライフプランナーとかライフなんちゃら)」と呼ばれ通称「エグゼ」と言われます。

この北斗三兄弟レベルが各社に100人くらいいます。
外資系生保のトップ層と言っても過言ではありません。

特徴として、ラオウはとにかく強いです。
よく分からないくらい保険を販売してきます。主に法人の退職金積立や社長の保険など、数千万から数億円の保険を売ります。
そして社内でも誰にもモノを言わせないド迫力で周りを圧倒します。

そしてケンシロウ。ケンシロウもラオウに匹敵するくらい強いですが、オラオラオーラはありません。深い悲しみと優しさを持っています。
社内では正統派と認識され、色々なイベントでも活躍します。しかし単純に良い人か?というとそうでもなく、筋が違うこと、理不尽なことに対しては驚くべき力をもって対処します。

年がら年中怒っているラオウよりはマシですが、とは言え北斗の男。
怒らせると怖いタイプですが、ラオウ的なエッセンスとトキ的なエッセンスも持ち合わせた一番バランスが良いタイプです。

最後はトキです。一説によるとトキが一番強いらしいです。
核の死の灰を被っていなければラオウにも勝つほどです。
しかし、その力を争いのためには使いません。病人を治したり、傷ついた人たちに寄り添ったり、徹底的に「人のために」生きます。

トキ。。。渋すぎます。



なんだかトキとなら友達になれそうです。
子供や子犬も駆け寄ってきます。

このタイプは社内でもひたすら優しく、皆のために尽くします。
もちろんお客様からも絶大な信頼を得ています。
また、何か相談しても「君はありのままの君で良いんだよ」的なアドバイスをくれます。同じ内容をラオウに聞こうものなら

「媚びて生きて、何か人間だ!!byラオウ」

と、聞いたことに答えてくれません。瞬殺です。

やはり、相談関係はトキが一番人気です。

ちなみに100人の北斗三兄弟。タイプ別の数はこんな感じです。

やはり外資系生保。オラオラ系のラオウが最も多く60人です。
こんなのがそこかしこを歩いているわけですから、社内では気を抜けません。
流石に黒王(巨大な馬)には乗っていませんが、だいたい黒塗りのベンツ。しかも一番大きいベンツにのっています。

現代の黒王です。

そしてケンシロウは30人くらい。トキは10人ほどではないでしょうか?




ちなみに外資系生保では毎年1年間を通してチャンピオンを決めます。その年の世紀末覇者を決めるのです。

ラオウがその年を制することもあれば、ケンシロウが勝つこともあります。
トキは争いごとを好みませんから、基本的には世紀末覇者にはなりません。

数で言えば圧倒的にラオウが有利なのですが、不思議とラオウよりケンシロウが勝つことの方が多いです。ラオウが勝つのは5年に一度くらいです。

社内的にも「あら、今年はラオウが勝っちゃったよ。。。。」と世紀末的な空気が流れます。まさに世紀末覇者です。

やはり正義の味方であるケンシロウが勝つほうが盛り上がります。
ラオウの剛拳をもってしてもケンシロウの深い哀しみと愛の力には勝てないということです。

但し10年に1度くらいトキが制する時があります。
この年ばかりは「いやー、やっぱり愛が地球を救うよね」と24時間テレビ的な感動の波動が全社を覆います。

世紀末覇者のはずが救世主のような存在になるのです。

いかがでしたでしょうか?北斗の拳に例えた外資系生保の社内。
熾烈な競争の中で技(営業)に磨きをかけ研鑽を積んだ人間だけが生き残れる、まさに20XX年の世界なわけです。

でもここに登場した人物。ケンシロウ以外は全て死んでます。
この業界で成功を目指す人、そう

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のです。死んだ気で頑張れば何とかなるでしょう。



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8月 25th, 2015 by