家、士、屋 金融の世界に学ぶ呼び名の「格」


職業には「家」「士(師)」「屋」がつく場合があります。

例えば、お金に関わる仕事では

銀行家

税理士、公認会計士

保険屋、株屋(証券会社)

となります。

「格」の高さは「家」「士(師)」「屋」の順番と言われます。本日はそんなお話です。

今は違いますが、一昔前は銀行は家業。つまり

「その一族に生まれないと携わることが出来ない」

職業でした(従業員は別として)

現在の三菱東京UFJ銀行は岩崎家、三井住友銀行は三井家、住友家など、それぞれが旧財閥、つまり「〇〇家」という一族に端を発しています。

海外の銀行を見てもロスチャイルド家などは有名です。

次に「士」

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これは「特定の技能や資格を持つ人」のことを表します。

別に「師」という表現もありますが、これも基本的には同じで「技能、資格」を表しています。

医師、看護師、美容師、教師などです。

「士」は「サムライ」と読みますから、由来は「武士」です。師は「師匠」でしょう。

病院や学校などの「普通の人が生活する上で関わることが多い場所」で働く職業には「師」を、「普通の生活にはあまり関わりがないが、その道のスペシャリスト」「士」を使う傾向があります。しかしどちらも国家資格で、先生と呼ばれる仕事ですから明確な区分けはありません。

街の人たちの尊敬を自然に集める師匠の「師」。
お上が認めたので「きっと偉いんだろう。」という「士」の違いかもしれません。

最後は屋。保険屋、株屋です。

屋は資格も必要なく、やろうと思えば誰でも出来る。という印象の職業です。(保険も証券も資格が必要ですが、試験は超簡単です。)




これらの「呼び方の格」は江戸時代の「士農工商」が影響しています。

武士の中で最も偉いのは将軍家や仙台伊達家、加賀前田家などの「家」つまり大名です。そしてそれらの家に仕える武士が続きます。「士」です。

農も階級が高いので今でも「農家」と言います。「農師」「農屋」とは言いません。

次が工で、これがやや「師」に近いかな?という印象です。

最後が商。越前屋などの商人です。主に「屋」を使います。

「家、士、屋」で格の違いを感じるのはこのような日本人独自の価値観があるのかもしれません。

ちなみに弊社は同じ事務所内にパートナーの税理士、つまり「士」がおります。

オフィスはシェアしていますが、掃除は出社も早く綺麗好きな私がやっています。

朝の清掃は気分が良いので苦にはならないのですが、この「士」は「食べかすを散らかす」という特殊技能を持っています。

机の周りにクッキーなどのお菓子のかけらがボロボロと落ちているので、それを片付けるのは朝からゲンナリします。

「共同オフィス。。。しかも掃除してもらってるってことを完全に忘れとるな。この「士」は。。。。」

と思いますが、これは「士農工商」の身分制度ですからしょうがない。

なんせ「士」と「商」。下手に歯向かえば「手打ち」にされてしまいます。

「おお怖っ!!」

黙って食べかす片付けよう。。。。。



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12月 11th, 2015 by